みんなから恐怖と強さをもらった~2020年8月13日西野亮廣~ | 西野亮廣エンタメ研究所 過去記事 20200813

8月13日(木)

おはようございます。

ミュージカルやVRといった様々な2次創作が立ち上がっていますが、『えんとつ町のプペル』の2次創作の最高峰は、どこかの誰かが企画し、企画段階で流れてしまったAVタイトル『チン凸待ちのアナル』だと思っているキングコング西野です。

さて。

今日は、いつものような投稿はお休みさせていただいて、今の僕の気持ちを白状させてください。

皆様のお仕事や生活の役に立つような内容などではなく、僕個人の、みっともない話なのですが、包み隠さず全て正直にお話しするので、少しの間、お付き合いいただけると嬉しいです。

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▼ たくさん背負ったよ

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『えんとつ町のプペル』という挑戦をスタートさせて、今年の夏で8年が経ちました。

物語を書き終えたところからカウントすると、もっとです。

8年半とか、9年とか。

「見上げることを捨てた町」で、それでも空を見上げた少年とゴミ人間の物語は、各地に散らばる挑戦者の共感を呼び、今にも負けてしまいそうな人を励まし続け、8年前では考えられないほど、多くの期待と、多くの生活を巻き込み、今に至ります。

パフォーマンスでも何でもなくて、昔から僕は本当に天然で頭のネジが2〜3本足りていなくて、挑戦に伴う恐怖に対しては、たぶん、他の人よりも鈍感です。

それでも、これだけ多くの期待や生活を巻き込んでしまうと、さすがのバカでも恐怖を覚えます。

現在、後輩達が仕掛けている様々なプロジェクトや、多くのスタッフさんやサロンメンバーさんが人生の大切な時間を割いて向き合っている『天才万博』や、

『スナックCANDY』や、

『光る絵本展』や、

『プペルバス』や、

『宿泊施設』や、

『町づくり』や、

『美術館プロジェクト』や、

『移動遊園地プロジェクト』や、

『ライオの小学校プロジェクト』や、

『スラム街支援』や、

『被災地支援』……

そしてコラボレーションを提案してくださっている様々な企業さんのプロジェクト。

これらにかかっている期待や生活は、『えんとつ町のプペル』という挑戦の成功の上に成り立つもので、大元である『えんとつ町のプペル』という挑戦がコケてしまうと、全て消えて無くなります。

その時、全ての痛みが僕に集中してくれるのであれば何も怖くありませんが、今回ばかりそうはいきません。

もしも、映画『えんとつ町のプペル』がコケれば、新型コロナウイルスに襲われながらも懸命に立ち続けているミュージカル『Poupelle of ChimneyTown』の挑戦に大きく影を落としてしまうことになります。

コケた映画のVRなど誰も観ません。

僕の広告戦略が説得力を失うと、オンラインサロンを支持してくださる方も減り、今のペースで子供達や被災地の支援を続けることができなくなります。

「守りたいものが守れなくなるかもしれない」という恐怖は日増しに大きくなり、それらをかき消すように朝から翌朝までもがいていますが、どれだけやっても決して消えることはありません。

数万人の期待や生活を背負う代償は、想像していたよりも遥かに大きなものでした。

ただ、期待や恐怖を背負ったその裏で、芽生えたものがあります。

「強さ」です。

僕一人で、誰も巻き込まずに生きていれば、きっと僕はとっくの昔に白旗をあげていたと思います。

朝4時のアトリエで、いつも眠い目をこすっています。

その時、そこに、「あと、ちょっとだけやろう」という〝粘り〟をもたらしてくれているのは、自分が背負った期待や恐怖で、個人の力などではありません。

一人だったら、こんなにやれないよ(笑)

感謝しています。

どれだけ喚き散らしても、この運命から逃げられないことは確定しているので、正面から向き合い、全うします。

幸い、ずいぶん前に覚悟は決まっているので。

映画で明らかになりますが、『えんとつ町のプペル』という物語は、主人公の少年「ルビッチ」の父親である、「ブルーノ」(声=立川志の輔)が作った、こんな【紙芝居】がストーリーの柱になっています。

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えんとつ町は煙突だらけ。そこかしこから煙が上がり、

頭の上はモックモク。

黒い煙でモックモク。

朝から晩までモックモク。

えんとつ町に住む人は、黒い煙に閉じこめられて、

青い空を知りやしない。

輝く星を知りやしない。

見上げることを捨てた町で、

一人の男が上を見た。

町を覆った黒い煙に、

男が思いを馳せたのは、

酒場で出会ったお喋りモグラが、

聞かせてくれた夢物語。

煙の向こうの世界の話。

光り輝く世界の話。

「ありやしない」と思ったが、

「まったく無い」とも言い切れない。

なぜなら、誰も行っていない。

答えは誰も持っていない。

それから男は日毎夜毎、

煙の向こうの世界の話を、

何度も何度も叫んだが、

馬鹿だ、馬鹿だ、と囃されて、

ホラ吹き者だ、と斬り捨てられた。

男が一体何をした?

男が誰を傷つけた?

そこに理由はありゃしない。

見上げることを捨てた町では、「目立たぬように」の大合唱。

見上げることを捨てた町では、夢を語れば笑われて、

行動すれば叩かれる。

黒い煙は町を飲み込み、一縷の光も許さない。

黒い煙は人を飲み込み、あらゆる勇気を認めない。

それでも男は声を上げ、

震える膝をひた隠し、

船に乗りこみ、海に出た。

暗くて恐い海に出た。

誰もいない海に出た。

誰もいない海に出た。

煙の向こうの世界の話。

光り輝く世界の話。

「ありやしない」と思ったが、

「まったく無い」とも言い切れない

なぜなら、誰も行っていない。

答えは誰も持っていない。

己の眼(まなこ)で見る前に、

答えを出してなるものか。

煙に飲まれてなるものか。

ひと波越えて、ふた波越えて、

嵐に襲われ、不安に襲われ、

帰る港もありゃしねえ。

頼る仲間もいやしねえ。

気がつきゃ船底、穴ボコだらけ。

漕ぐ手を止めると沈んでしまう、

浮くのがやっとのオンボロ船。

ずいぶん前から進んじゃいない。

ここで終わってなるものか。

ここで終わってなるものか。

ここで終わってなるものか。

男は勇気を振り絞り、

積荷の紐を振りほどき、

「できない理由」を海に捨て、

「言い訳・御託」を海に捨て、

ほんの僅かな食料と、

たしかな覚悟だけを残し、

再び、波に立ち向かう。

紳士淑女の皆々様。

寄ってらっしゃい見てらっしゃい。

どうか皆で迎えよう。

夜の町の最後の夜を。

男が向かうは、闇夜の向こうの、その向こう。

ただの一人で、ただひたすらに船を漕ぎ、

信じ、信じて、信じ抜き、

進んで進んで進んだ船は、黒い煙を突き破り…

光の海に躍り出た。

なんと見事な景色だろう。

なんと眩い光だろう。

この抑えきれぬ胸の高鳴りを、

果てしなく続く世界を、

感動を、

今まさに変わらんとする時代を、

この未来の産声を、

独り占めしてなるものか。

町の皆に伝えよう。

町の皆に伝えよう。

えんとつ町は煙突だらけ。

そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。

黒い煙でモックモク。

朝から晩までモックモク。

しかし、

えんとつ町の煙の上には、

青い空があったのだ。

輝く星があったのだ。

===

映画公開まで、あと4ヶ月。

一人でも多くの挑戦者に、この応援歌を届けられるよう、僕がやれることは全部やります。

今日、映画『えんとつ町のプペル』の予告編が一般公開されました。

もしよかったら力を貸してください。

動画のリンクを貼って、「#えんとつ町のプペル」で呟いていただけると、西野が子猫のようになつきます。

応援よろしくお願いします。

2020年8月13日

キングコング西野亮廣

 

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